メラーメダカとは 〜ヒレ変化の歴史〜





 ヒレ変化の歴史は古く、現在では様々な「ヒレに変化のある品種」が存在しています。大人気のスワローメダカ・松井ヒレ長メダカもその中の一品種です。今回はヒレ変化がどのようにして進化、変化したかをご紹介します。

 まず、元祖ヒレ変化とも呼べる、現在の様々な品種のベースとなった“ヒカリメダカ“です。ヒカリメダカは、背ビレと尻ビレが同じ形をしていて、尾ビレがひし形になっているメダカです。現在では一般的な体型ですが、これも立派なヒレ変化の一つでしょう。ここからヒレ変化の歴史は始まっていきます。

  
黄ヒカリメダカ               サムライメダカ

 その後、ヒカリメダカからの派生で“サムライメダカ“が発見されます。ヒカリメダカの背ビレが分かれ、形の良い個体になるとヒレが「刀」のように見える事からサムライメダカと名付けられました。サムライメダカの中からも「上下サムライ」「Wサムライ」と更なる進化が現れました。背ビレではなく尾ビレが二枚に分かれた“チョキメダカ“も発見されています。ヒカリメダカの派生でもう一つ現れた体型が、普通種体型で尾ビレがひし形になっている“新体型“です。サムライメダカと新体型は現在で楊貴妃や琥珀、ピュアブラックメダカなど様々な品種に遺伝し、現在でも他の品種に遺伝させるよう、様々な種類のメダカと交配を続けています。

 2012年、新たにヒレに変化のある個体を発見しました。それが“メラーメダカ“です。ヒレが2枚〜5枚、さらには無数に分かれているメダカです。このメラーメダカはすべてのヒレに変化がみられる個体が確認されています。グッピー、熱帯魚の世界で「メラー」と呼ばれる品種があり、その品種と特徴が酷似していることからメラーメダカと名付けました。現在の主な体色は白・黄体色です。錦、出目錦、目前などのメラーメダカも続々と誕生しています。体型も普通種、ダルマ、ヒカリ体型など、色々な体型への遺伝を確認しています。ヒレの分かれ方も様々で、チョキ型のように2枚にしっかり分かれるヒレの形から、バラバラに分かれる形、3枚に分かれる形など、その特徴は様々です。1匹として同じ形のメラーメダカはないため、自分好みの特徴を持つメラーを選別していくことでオリジナルの血統を作って行けるのもメラーメダカの楽しみの一つと言えるでしょう。
 現在はダブルテール型(チョキ)の交配に力を入れており、固定率もぐんぐんと上がっています。
 今後が楽しみなメ今回の販売でメラーメダカをぜひ2016年冬季交配の親メダカに!当店が自信をもってオススメする品種です。


「風神」「雷神」写真館

  
雷神(黄色系)透明鱗ヒカリ          雷神(黄色系)ヒカリ

  
雷神(黄色系) 尾ビレ拡大図         風神(白色系)透明鱗

  
風神(白色系)               雷神(黄色系)

  
風神(白色系)ダルマ            雷神(黄色系)ダルマ


雷神(黄色系)ヒカリ半ダルマ


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