〇ホホ無し透明鱗について
ホホ無し透明鱗とは、片ホホ透明鱗になる原因の虹色細胞(※前途“片ホホ透明鱗について”に記載)が両方から覆いかぶさり、透明鱗の特徴である「赤いホホ」が現れていない透明鱗メダカの事です。
透明鱗の赤いホホは見た目で判断でき、透明鱗品種全体に言える変わらない特徴の為、一般的に「個体のエラ部分(ホホ)が赤く透ければ透明鱗」と認識されています。
しかし、透明鱗の特徴はそれだけではありません。透明鱗の遺伝子がないメダカと透明鱗メダカでは、ヒレの色合いが違います。写真は全て「楊貴妃メダカ」ですが、透明鱗の遺伝子がある個体と無い個体では体色に違いがあります。
双 方、透明鱗の特徴である赤いホホは確認できませんが、体全体の体色、尾ビレの色合いは全く異なります。写真?の透明鱗の遺伝子が入っていない楊貴妃メダカ は縁の部分にしか色が出ていませんが、透明鱗の遺伝子が入っている楊貴妃メダカは縁だけでなく中心部分にも色が入っています。この特徴は個体差があるた め、一般的に「透明鱗の特徴」として扱われていませんが、ほとんどの透明鱗メダカに特徴が現れます。「ホホ無し透明鱗」を選別する際にはこの特徴を基準に 選別を行うと良いでしょう。
つまり“赤いホホが確認できないが、透明鱗メダカの特徴が現れている個体”をホホ無し透明鱗と呼びます。
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